キミはともだち

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

一緒にいられる幸せ。


実家に、14歳になろうとしている愛犬がいます。

気付けば人生の半分以上を共に過ごした、大事な大事な存在。クタクタに疲れて帰ってきたとき、彼とケンカして大泣きしたとき、人間関係で悩んでいるとき。いつも嫌というほど顔を舐めて、慰めてくれました。

サッカーの観戦中も、ゴールが決まれば一緒に大喜び。誰かが帰宅すると、小さな体からは想像できないパワーで突進してお出迎え。

…あぁ、思い出しただけで会いたくなってきました。

さて、本題です。

ひとり暮らしで会社勤めをしていると、実際のところ犬を飼うのはなかなか難しいものです。致命的なのは、やはり散歩でしょうか。運動量の多い犬種では、毎日3回も散歩が必要なことも。

家族がいれば分担できますが、ひとりではグッと責任が重くなります。体調の悪いときに頼れる人がいなくて、大変な思いをするかもしれません。

東北の地、仙台にある「シェア 八乙女」は、犬の飼育OKのシェアハウス。

準備段階から犬の飼育を前提としていて、ヤンチャ盛りの愛犬が思う存分走り回れるサイズのドッグランを備えています。

共用部は犬OKエリアとNGエリアを分け、食事中などのハプニングを未然に防げる仕組みに。

犬を飼っている人はもちろん、これから飼いたいと思っている人や、予定はなくても犬と暮らしたい人も歓迎とのこと。

大好きな相方がいつも隣にいる生活は、幸せこの上ないはず。


交通量の多い交差点を越え、丘の方向へ。シェアハウスは高台にあるため、坂を上ります。毎日の通勤で多少脚力は鍛えられるかも。

坂を上りきると、比較的新しい一軒家が建ち並ぶエリアに出ます。真っ白な外観の四角い建物が、「シェア 八乙女」。女性専用のため、外観はNGとのこと。

建物の脇を入って行くと、カントリー調のドアが現れます。

玄関前は屋根が広く、天気の悪い日にもなにかと便利。特に愛犬の散歩から帰ってきたときには、ありがたみが増しそうです。

ポストは各部屋ごとにダイヤル式の鍵がついています。

小ぶりですが、宅配ボックス付き。仕事中にも荷物が受け取れるのは便利です。

玄関を入ると、ゆとりのある土間とたっぷりサイズの靴箱が。

扉付きの棚と、オープンタイプの収納を1つずつ使えます。うまく収納すれば6〜7足ほどは置いておけそう。

そうそう、実はこの靴箱、事業者さんが自ら作ったもの。前回に引き続き、DIYの家具が至るところに使われています。

それにしても、手作りとは思えない立派な仕上がり。


それでは、リビングへ向かいます。

モザイクのような模様の入ったガラスと、白く塗られたドア、アイアンの取っ手のバランスが絶妙。

どこかレトロな表情にグッときます。

無垢材が優しい印象をつくっているダイニングキッチン。

ひとつひとつのアイテムはシンプル。でも、適度な密度でしっかり生活感を感じさせます。スッキリというよりも、ほっこりした空間。

どの家具もちょうど良いサイズでその場所に収まっていて、使い勝手が良さそう。

聞けば、テーブル、収納棚、椅子、なんとキッチンまでDIYとか!

椅子は既成品をDIYでアレンジ。

脚の表面を削り、塗装をし直し、布地の張替えまでしたそう。ひと手間ふた手間加えると、ぐっと愛着が湧いてきます。

最近のシェアハウスには珍しく、リビングにTVはありません。代わりに、窓際にあるスピーカーでラジオが聞けます。

なんとなくTVを眺めているだけの時間がなくなったら、随分と有意義に過ごせそう。そっと流れるBGMだけで会話を楽しめるようになったら、素敵ですね。

寒い地域ならではの設備もきちんと備わっています。

秋口から、まだ肌寒い春まで重宝するストーブ。

ペレットと呼ばれる木の端材を燃やし、じんわりと温めるスタイルです。

薪ストーブとは違い、スイッチで点火消火が切り替えられ、安全性も高いと言われています。

雪の降る回数が少なくなったとはいえ、寒さは厳しい仙台。今年の冬も、随分と活躍していたとか。


キッチンへ向かう前に、さり気なくゾーニングされた隣の空間をのぞいてみましょう。

ルーバーの先は、犬OKのゾーン。ダイニングやキッチンといった食べ物のある場所と、きちんと区画されています。

こちらには身を任せたくなるようなソファも置かれ、ゆったりくつろぐリビングとして使えます。

このスペースなら、愛犬が多少走ったりしても大丈夫。小型犬なら、何匹か集まって遊ぶにも充分なゆとりがあります。

自由に出入りできないよう、柵が付けられています。

キッチンで調理中でも目が届くように、ルーバー状の間仕切りにしたのだそうです。

できたばかりの頃には、なかった冷凍庫も追加されていました。

自炊をする人がとても多く、入居者さんから冷凍庫が欲しいという要望が寄せられたのだそう。チラリと見ただけで、料理をしていそうな雰囲気がビシビシ伝わってきます。


続いてキッチンを見てみます。

事業者さんが設計し、製作までしてしまったキッチンは、カウンターが全面収納棚になった優れもの。

自炊率が上がれば上がるほど、キッチングッズや食材などは増えていきます。収納は、たくさんあるに越したことはありません。

オリジナルデザインだけあって、家電や食器がジャストサイズで収まります。

「欲しいサイズに調節できるのもDIYの大きなメリット」と事業者さんは言います。居心地の良さは、空間にぴったり収まったキッチンから生まれているのかもしれませんね。

天板の白いタイルが、北欧のキッチンのようで素敵。

気持ちの高まるキッチンは、毎日の生活に彩りを加えてくれそうです。

入居者さんは、料理好きな人が多いそう。

ガスコンロもシンクも2セットありますし、スペースも広め。

これなら、すこしぐらい食事の時間が重なっても問題なさそうです。

お菓子も作れるように、オーブンレンジもスタンバイ。

実際にかなり活用されているようで、手作りケーキやクッキーなどが差し入れされることも。なんだか女子力の高そうな話です。

自分の食材は、各部屋ごとに用意されている収納棚で管理します。

中が見える収納もなかなか新鮮。


「シェア 八乙女」には、入居者さんの故郷からたくさんの食材が届くそうです。

さすが、東北全域から人の集まる仙台。

お米や季節の果物、野菜などは量が多くて食べられないこともあるそうで、リビングの前の棚は差し入れ用になっています。ここにあるものは自由に使ってOK。

そういえば、我が家にも故郷から夏野菜がたくさん届く子がいて、よくナスを貰っていました。おすそ分けって、気持ちが温かくなりますよね。


続いて、水まわりを見ていきます。

真っ白に塗装された廊下には裸電球が壁付けされていて、とてもキュート。

昼間は照明なしでも充分な明るさですが、夜はいい雰囲気を作ってくれそう。


廊下の中ほどにあるドアを開けると、さらに小さな廊下が続きます。

右手に2つ並んだドアの先は、シャワールーム。

廊下からは1段上がった場所にあります。サッと済ませたいときは、こちらへ。

左手にはバスタブ付きのバスルームも。

ときにはゆっくり湯船に浸かってリラックス。特に寒さが厳しいときには、重宝します。

ちなみに、バスルームには脱衣スペースがありません。すりガラスの前にロールカーテンが下ろせますが、このあたりは現地で確認を。


突き当たりには洗面台と洗濯機のスペースがあります。

あっさりとしたデザインと、はっきりとした木目の壁の組み合わせ。

どことなく秘密基地を思わせるような粗さが、いい雰囲気です。毎朝の洗顔がちょっとドラマチックになりそう。

水栓レバーもひねりが効いています。


続いて、隣のドアを開けてトイレのスペースへ。

白と金色の組み合わせって、無条件にドキッとしてしまいます。

トイレは3つ。充分な数だと思います。

やわらかい色合いでまとめられたトイレ。

改装したときに新設し、ウォシュレットもしっかり備わっています。

トイレの前の廊下には、ひとりずつ使える小物入れが。

トイレに個別収納、なかなか珍しいですが、便利だと思います。なるほど。

こちらも事業者さんの手作り。実は取っ手の種類がいくつかあって、造作にもこだわっています。


では、各部屋を見ていきます。

1階は4室、2階は11室の全15部屋。廊下には、黄色と黄緑色のドアが交互に並びます。

ドアを開けようとすると、ふと頭の上に違和感が。

ドアの上に取り付けられた棚は、入居者さんが自由に使えるそう。本や雑誌、利用頻度の低い小物など、部屋の外に収納があるのはとても助かります。

犬種図鑑、発見。


緑があふれたルームサインが、とても素敵です。

これはデザイナーさんのアイデア。ひとつひとつ手作りだそうで、グリーンや、草むらに隠れたてんとう虫の配置が少しずつ異なります。

各部屋は、とてもシンプルな間取り。

元々が寮ということもあり、間取りはどの部屋も同じです。広さも全て5.5畳。

床はなめらかなコンクリート。冬に備えて、寒がりの人はラグを敷いておくと良いと思います。

元々は、押入れがあったスペースの壁を抜いた名残り。カーテンを付けたりすると、邪魔と思われがちな柱もいいアクセントになるかもしれません。

室内干しができるよう、天井にフックが取り付けられています。

洗濯物の乾かない梅雨の季節などに、大活躍してくれるはず。

犬と一緒にいてもコードが邪魔にならないよう、コンセントは少し高めの位置に。

最初は慣れないかもしれませんが、うまく家具を配置すると便利に使いこなせそう。ベッドの高さが合えば、照明や携帯の充電にもピッタリです。


104号室は、無垢のフローリング。

入居者さんが入れ替わるタイミングで、一部の部屋をフローリングに変更しているそうです。床を中心とした生活をしたい方には嬉しいですね。

間取りは他の部屋と同じですが、104号室には収納が備わっています。

収納力も、まずまずでしょうか。

基本的に家具は付けない方針とのことで、この部屋は「あくまで実験的に」とのこと。このあたりは事業者さんに事前に確認してみてください。


最後に、建物のまわりをぐるりと回ってみます。

玄関の奥は駐輪スペース。周囲の街に多少の坂はありますが、スーパーなどの日常的な買い物には便利。バイクも駐車できます。

裏側には車も月額5000円で駐車可能。入居者さんの中にはマイカー通勤の人もいるそうで、2015年2月に訪れたときには駐車場は満車でした。


駐輪スペースのさらに奥へと進むと、噂の(?)ドッグランが!

まだ作業場のようになっていますが、綺麗に整備される予定です。

全面屋根付きで、多少の雨や雪でも愛犬が思う存分遊び回れそうです。小型犬には充分な広さだと思います。

犬が暮らしていないあいだは、事業者さんがマイペースに手を加えていくとのこと。

はやく、犬たちが走りまわる姿を見てみたいですね。


シェア 八乙女」の最寄り駅は、地下鉄南北線八乙女駅

仙台市を走る2本の地下鉄のうち、縦に伸びる南北線。仙台駅までは14分ほどで、家からでも30分以内とアクセスは良好です。

仙台駅に出るのも便利ですが、隣の泉中央駅が活躍することも多そう。

アリオセルバなどのショッピングビルが並び、飲食店もたくさんあります。おしゃれなカフェも増えているそう。休日には泉中央に足を伸ばすのもアリですね。


運営・管理を行うのは「株式会社キャネロ」さん。

同じく仙台市内の「SHARE HAGINOMACHI」に続き、2棟目の管理となります。

建物のオーナーでもある、仙台出身の事業者さん。入居者さんたちからは「大家さん」と呼ばれているそうです。突然、距離がグッと近く感じられるのは私だけでしょうか。

運営スタンスを見ていると、入居者さんたちをそっと見守っているのが印象的。

「女性はホントに難しいですよ」と苦笑いしていましたが、ほどよい距離感を大切にする姿勢に好感が持てます。

ときには入居者さんの誕生日にケーキを差し入れたり、DIYを手伝ったり、ピザ窯を作ったり(!)と、頼りがいのあるお兄さん的な側面もあるよう。

2015年5月現在は犬だけを受け入れていますが、「将来的には猫もOKにしようかな…」とのこと。今のところ前向きに検討中だとか。

入居OKなのは基本的に小型犬。ドッグトレーナーなど、有資格者の場合のみ中型犬も相談可能だそうです。もちろん、ワクチンの接種や県への登録は必須。

まだまだ少ない、ペットと暮らせるシェアハウス。いつかそれが当たり前になるといいな、と犬好きのひとりとして願っています。

愛犬と住める場所を探していた方、犬のいる暮らしに憧れている方。2015年5月現在は満室とのことですが、空室を見つけたらコチラからお問合せをどうぞ。


クンクンと匂いを嗅いで、挨拶完了。

人間同士よりも犬同士のほうが、打ち解けるのが早いかもしれませんね。見習いたいものです。

(テルヤ)

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